副理事長 卯田 貴大

 大垣青年会議所が活動エリアとする西美濃地域2市9町の中で、2014年に日本創成会議より発表された消滅可能性都市は5つあり、その周辺の自治体であっても経済や人口の面で少なからず影響を受けることが予想されます。そのような中、各行政において総合戦略を策定すると共に、持続可能な地域づくりに寄与することを目的として西美濃創生広域連携推進協議会を立ち上げ、広域連携による西美濃地域全体の活性化を推進する動きが出ています。

 しかし、形式的な広域連携の枠組みはできたものの、まだまだ実質的な連携が図られているとは言えないのではないでしょうか。行政レベルだけではなく、経済団体、学校、NPO等の諸団体、企業、地域住民など様々な団体や人々を巻き込んだ連携を推進し、活動していかなければ、実質的な広域連携には至らず、西美濃地域の活性化という目的は果たされないのではないでしょうか。

 そして、その連携を先頭に立って推進していくのは、西美濃地域において長年に亘りこれまで多くの団体や人々との繋がりを築いてきた大垣青年会議所であると考えます。

 今年度はこれまで築いて頂いた2市9町の各行政、商工会議所や大垣市青年のつどい協議会などの各諸団体と更なる連携を推進しつつ、企業やボランティアによる協力も仰ぎながら、互いがそれぞれ異なる事情や環境を乗り越え、想いと行動を今までより一歩進めた強固な連携によって、持続可能な事業体制の構築と更なる事業の魅力向上が果たせるように活動して参ります。

 さらに日本青年会議所の事業とも連携し、西美濃地域における地域住民の主体的な社会参画や地域の未来を担う人財の育成も目指して参ります。

 様々な団体や人々に一歩進んで頂くために、まずは我々が己を律し、地域愛を持って率先して行動していかなければなりません。

 真の西美濃連携の推進とその先にある明るい豊かな社会の実現を目指し、この時代を共にする同志と一歩ずつ進んで参ります。

 

副理事長 川合 卓哉

 今期、67年目を迎えるにあたり、今一度、自己を見つめ直すことが必要であると考えます。全ての事柄に対し最大限向き合っているのか、言い訳を考えていないか、そして目の前の事にだけ集中し周囲の目や状況を把握できているのか。

 66年の歴史を築かれた先輩諸兄は、常に己に問いかけながら未来を模索し障害を乗り越え、明るい豊かな社会の実現を目指し確実に地域にその軌跡を刻み続けてこられました。我々はその歴史に敬意と感謝の念を持ち、新たな課題に挑戦し続け、更なる地域との連携を推し進めなければなりません。そのための第一歩とし、より広く、より深く地域に青年会議所の魅力を発信し、今一度存在意義を示す必要があります。今年度は、大垣青年会議所としての魅力を伝える情報管理発信委員会、日本青年会議所の運動を発信する渉外委員会の充実が必要不可欠です。

 情報管理発信委員会では、一つひとつが素晴らしい事業であっても連携が不十分であるため効果的な成果を得ることができない現状を改善するために、各事業の連携をより強固にし、情報発信能力の創意工夫により幅広く地域住民の方々に広報活動を行い、事業の魅力を発信していきます。また、情報を精査し後世に残すことにより、今後の大垣青年会議所活動の一助としていきます。

 渉外委員会においては、今一度己を見つめ直すために設立時の先輩諸兄の想いに立ち返ることが必要であると考えます。日本青年会議所を始めとし、より多くの対外の情報をいち早く収集しその目的や意義を理解し発信することで会員の更なる参加目的意識の向上を目指し、大垣青年会議所内外の関係が強化できるよう活動していきます。また、先輩諸兄から連綿と受け継がれてきた花蓮JCとの交流を通じて相互理解を深め、より力強い組織になることができるよう邁進していきます。すべての情報を共有、連携することにより、大垣青年会議所の魅力を幅広く地域に伝えることができるJC運動の拡大を目指します。

 

副理事長 桐山 智光

 青年会議所には「明るい豊かな社会の実現」という目的があり、いつの時代も青年達が共々に手を携えて、尽きることの無い課題に率先して立ち向かってきました。しかし昨今、多くの人は利他の心よりも利己の心を優先しがちで、他人に興味を持たず、人離れが進み、人と人との繋がりが希薄になっております。この現状を変えるためにも己を律し、今まで怠っていた心の追求をし、自らを成長させ、地域の優れた人財となることが明るい未来を切り拓いていくのだと考えます。

 現在の大垣青年会議所は、人口減少社会と足並みを揃えるかのように会員数が減少し事業運営も厳しさを増しており、一人でも多くの同志を確実に獲得し増員しなければならない状況です。会員拡大では、会員同士の候補者の情報共有と我々の行動力を活かしながら候補者との結びつきを大切にし、青年会議所の魅力を十分に伝え、人財を獲得して参ります。会員拡大を行なう上で青年会議所の魅力を伝えるには、我々が活動に誇りを持っていなければ相手にこの会の魅力を伝えることはできません。そのために、自らを成長させる自己研鑽が今の大垣青年会議所には必要不可欠なことです。自己研鑽し会員一人ひとりが成長し品格と技量を兼ね備えることで、青年会議所での活動にも磨きがかかり、組織としての成長に繋がると考えます。

 そこで人財開発では、自己研鑽と共に薄れ行く青年会議所活動に対する熱い思いをもう一度呼び起こし、個の意識の変革を行ないます。まずは各々がこの会の魅力を感じ取り、個の士気を高め、それが結集することで組織の力になると考えます。そして、限られた人数の中で最大限の力を発揮できるよう、1の力が2の力になるための努力と意識変革もこれからの大垣青年会議所には必要になってくると考えます。

 今までに経験したことが無い大きな問題に熱意を持ち立ち向かい、同志一丸となり新たな時代へ挑戦して参ります。

 

副理事長 中村 佳守雄

 大垣青年会議所は本年67期を迎えます。これまで、この地域の多くの方と共にこの地域の在り方を考え、その時代に求められる事業を展開し、求められる明るい豊かな社会の実現のため、知恵を絞り、汗を絞り、多くの会員が活動してきました。そして、多くの困難を乗り越え、この地域だけでなく、日本全体が物質的な豊かさを手にいれたことは紛れもない事実です。

 しかし、翻って現代の日本人は長く続くデフレや地域、貧富、世代間の格差によって、閉塞感や無気力感が漂っています。今、とりあえず食べていけるという状況に満足し、他人や周りに対する興味を失い、考えることを止めてしまったのではないかとさえ感じるほどです。

 この状況を打破するには、我々一人ひとりが、当時の日本人の気概を取り戻す必要があるのではないでしょうか。誰かのせいでも、誰かがやるべきことでもなく、その誰かを自分に置き換え、我々責任世代が、まず考え、行動し、そしてそれを我々以外に広げていく。この当事者意識の醸成にこそ、地域の明るい豊かな未来はあるはずです。

 その時代によって必要とされるまちの形や事業の形は変わっていきます。我々が掲げた2010年代運動指針も終盤に差し掛かろうとしています。これからの時代に向けて今までの指針の検証を行うと共に、これから必要とされる未来の形を皆で考えていかなくてはなりません。

せっかくこの地域に生まれたのです。この地域にしかない魅力があり、それを磨いていく必要があります。我々が行なう事業、そしてそれによって残る地域は、きっと住民、とりわけ子どもたちにとって「故郷」として強く心に残っていくでしょう。その心の中にある「故郷」という宝は、この地域を想う当事者意識と出会ったとき、地域愛という形で花開くはずです。

 明るい豊かな社会の実現を目指し、地域の住民、未来を担う子どもたち、そして己を律し、共に支え合う青年と共に、輝く未来を紡いで参ります。

 

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