理事長所信

2026年度(第75期)基本方針

  • 1.誇り ~西美濃の精神と共に~
  • 2.西美濃の誇りを未来へつなぐ
  • 3.西美濃の誇り高きリーダーの育成
  • 4.地域の未来を拓く
  • 5.つながりの中に志を磨く
  • 6.組織の礎を築く
  • 【はじめに】

    2026年度、公益社団法人大垣青年会議所は、創立75年目という大きな節目を迎えます。

    古くは東山道の要衝として、また天下分け目の関ヶ原、戦国の攻防を見守った大垣城、悠久の歴史を語る養老の滝などこの西美濃の地は、常に歴史の転換点に立ち、時代を動かしてきた地であります。そしてまた、豊かな水と大地、そして人々の営みが織りなすこの地域は、常に進取の精神をもって、未来への礎を築いてきました。

    私たちもまた、先人の情熱と志を受け継ぎ、地域と共に歩み、挑戦を重ねてまいりました。創立75年目とは、ただ年月を重ねたものではなく、一人ひとりの行動と想いの積み重ねであり、地域と共に成長してきた証です。

    そして今、地域社会を取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。人口減少、価値観の多様化、デジタル化の加速。私たちはこの時代の変化を正面から受け止め、西美濃の未来を見据えた、青年会議所運動を展開する必要があると考えます。

    過去を敬い、現在に誇りを持ち、未来を拓く。

    創立75年目という節目に、青年会議所の原点である「まちづくり」と「ひとづくり」に改めて真摯に向き合い、未来を拓いてまいります。

    【誇り 〜西美濃の精神と共に〜】

    私たちが活動の舞台とする西美濃は、古より歴史と文化、そして幾度もの時代の転換期に立ち会ってきた誇り高き土地であり、培われた営みの歴史が、今もなお息づいています。この地に根を張り、生きることは、先人たちの精神を受け継ぐということであり、西美濃に生きるということ自体が、ひとつの誇りなのです。

    そして私たちは、まさにこの西美濃の風土と精神に育まれながら時を歩んできました。明るい豊かな社会の実現という青年会議所の理念は、この地の歴史と見事に響き合い、数多くの挑戦と成果を生んできました。西美濃の誇りは、決して語られるだけの過去ではありません。地域に生きる一人ひとりが、その歴史と文化を継承し、今の時代にあった形を考えていくことで、その誇りは未来を拓く力へと変わります。私たちが持つ青年会議所としての誇りもまた同じです。75年目という歴史に甘んじるのではなく、その重みを背負いながら、自らの手で創り出していく。その覚悟を持って、私たちは今ここに立っています。

    西美濃の誇りと共に、青年会議所の誇りを胸に。そして、その誇りを次世代へとつないでいくことこそ、私たちの使命であり、この地域に生きる者としての責任であると考えます。

    【西美濃の誇りを未来へつなぐ】

    私たちの住む西美濃には、脈々と受け継がれてきた豊かな歴史と文化、そして先人たちのたゆまぬ努力によって築かれた地域の誇りがあります。この地域は、時代ごとにその姿を変えながらも、常に人々の想いによって支えられ、育まれてきました。その中で、大垣青年会議所は 75年目という長い年月をかけて、このまちの未来を担う若者たちの成長と挑戦の場として歩み続けてきました。幾多の困難を乗り越え、時代の先頭に立ち、地域をけん引してきた先輩諸兄姉の姿は、まさにこの西美濃に根差した誇りそのものであり、私たちはその歴史の延長線上に今、立っています。

    この75年という節目は、ただの年数の積み重ねではありません。一人ひとりの青年が志を胸に集い、地域のため、人のため、そして自分自身の成長のために行動してきた証であり、まさに人が創ってきた時間の重みがそこにあります。そしてこの歴史は、これからの時代に引き継がれていくべき地域資産であり、次なる世代に継承する責任が、今の私たちに課せられていると強く感じています。

    青年会議所の真価は、人を育てる力にあります。課題解決に挑む中で得られる経験、仲間との出会い、リーダーとしての成長の機会。こうした営みの中で、自分自身の価値観が磨かれ、地域への誇りが育まれていくのです。だからこそ、私は大垣青年会議所の可能性を信じています。そして大垣青年会議所の活動を、もっと多くの若者に届けていきたいと強く願っています。

    今、私たちは会員数の減少という現実に直面しています。活動の質を保ちながら組織を持続させていくためには、仲間を増やすことが急務です。私たちが求めているのは、地域を良くしたいと願う想いを共有できる同志であり、未来を共に拓いていく仲間です。西美濃に誇りを持ち、このまちの可能性を信じ、自ら行動する意志を持った若者たちが、一人、また一人と集まることによって、この組織はさらに大きな力を持つことができます。新たな仲間を迎え入れることは、未来を拓くことであり、同時に地域の希望を増やすことでもあります。大垣青年会議所の門戸は、広く開かれています。今を生きる若者たちが、この組織でしか得られない学びや成長の機会に触れ、地域の一員としての自分の在り方に目覚めたとき、西美濃という地域はもっと強く、しなやかに、未来へと歩んでいけると信じています。

    私たちは歴史を背負いながら、次の時代へと歩みを進める責任を担っています。誇りあるこの地域に育まれた者として、今この瞬間にできること、そして未来に向けて成すべきことに真摯に向き合い続け、西美濃の誇りを胸に行動し、つながりを広げ、挑戦を恐れず前へと進んでいく。そうした志ある仲間たちと共に、新たな一歩を踏み出す年にしてまいります。

    【西美濃の誇り高きリーダーの育成】

    地域の未来を拓くのは、いつの時代も人です。まちに誇りを持ち、行動で周囲を導くことのできる人。変化を恐れず、困難に向き合い、周囲に希望を与える人。そのような誇り高き人財を、西美濃の地に育てていくこと。それが、今を託された私たちの責務であると強く感じています。

    青年会議所は創設以来、「修練・奉仕・友情」の三信条を根幹に活動を続けてきました。この三信条は、単なる理念ではなく、人財育成の確かな実践指針でもあります。自己を磨く修練は、リーダーとして成長する土台を築きます。地域のために汗を流す奉仕は、利他の精神を育み、真にまちを想う心を養います。そして、苦楽を共にする仲間と築く友情は、困難に立ち向かう時の最大の力となります。これら三つの信条を体現しながら歩んでいくことで、誇り高きリーダーは育まれていくのです。誇り高きリーダーとは、役職や発言力だけで語られるものではありません。誰よりも地域の課題に目を向け、当事者として行動し、仲間と共に解決に挑む姿勢を持った人です。どんな立場でも、率先して動き、周囲を勇気づけ、信頼を集められる人財こそが、これからの西美濃をけん引していく存在となります。

    青年会議所は、そうしたリーダーを育むための挑戦の場であり、学びの場です。事業の構想から検証に至るまで、経験を重ねる中で自ら考え、選択し、責任を持つ力が自然と育まれていきます。また、各種研修や対外交流を通じて視野を広げ、思考を深め、まちを多角的に捉える力も養われていきます。こうした機会の中で、会員一人ひとりが個として磨かれながらも、組織や地域というつながりの中で自分の役割を見出し、誇りをもって生きていく道を歩み始めていきます。人は環境によって育ちます。そして、人が育つまちは、未来が輝きます。青年会議所がこれまで築き上げてきた三信条の文化と、それを支える仲間の存在があってこそ、挑戦は前向きなものとなり、失敗は学びとなり、成長は確信へと変わっていきます。私たちはそうした風土を大切にしながら、次代のリーダーたちを創出していける環境を整えてまいります。

    西美濃に誇りを持ち、その誇りを次世代につなげていける人財を一人でも多く育てたい。そして今までの歴史がそうであったように、これからの時代も人づくりこそがまちづくりであるという信念を胸に、青年会議所の使命を全うしていきたい。修練によって自らを磨き、奉仕によって地域に根を張り、友情によって支え合いながら歩む青年の姿こそが、まちの未来を照らす光であると私は信じています。これからも西美濃の誇り高きリーダーを、このまちから輩出し続けてまいります。

    【地域の未来を拓く】

    昨年度、大垣青年会議所は最重点ビジョン「郷土への誇りが持続可能な西美濃を創る」を2026年度~2028年度の3年間重点的に取り組むことを策定しました。西美濃には、長い歴史の中で育まれてきた人の営みと、風土に根差した価値観があります。水と緑に恵まれたこの土地には、自然と共に生きる知恵と、他者と共に歩む文化が脈々と受け継がれています。私たちはこの地域に生きる者として、その豊かさと重みを知り、未来に受け渡していきたいという想いを込め、この誇りが持続可能な西美濃を創ることを認識し、最重点ビジョンを掲げました。

    未来とは、どこか遠くにあるものではなく、今この瞬間の連なりの先に生まれるものです。だからこそ私たちの事業は、単なる目に見える成果を追い求めるものではなく、人の心に種を蒔く営みであると考えます。見えている課題だけに目を向けるのではなく、その根底にある価値観や文化の在り方に向き合い、今という時代にふさわしいつなぎ方を模索し続け、誰かが未来を与えてくれるのではなく私たち自身が地域の未来を描き、創り出す存在であるという覚悟を持つこと。それこそが、青年会議所が地域に存在する意味であり、事業の根幹である。私たちは、意味のあることを選ぶために、時間がかかっても確かな変化の種となるような、そんな事業を志してまいります。それは学びであり、つながりであり、想いを形にし続けることです。

    地域に誇りを持ち、挑戦し続ける人が育ち、その姿を見た次世代がこのまちで生きたいと思える環境を創出し、この地域が持つ可能性に真に向き合い、そこに生きる人々が希望を語り合える未来を拓いていきます。そして私たちは、西美濃の未来に責任を持つ者として、事業を通して未来を照らす灯を掲げ続けてまいります。

    【つながりの中に志を磨く】

    青年会議所運動は、決して一つの地域や一つの団体だけで完結するものではありません。

    私たちが目指す「明るい豊かな社会の実現」とは、個が光るだけではなく、志を共有する仲間たちと響き合い、連なりの中でこそ成し遂げられるものです。

    日本青年会議所、東海地区協議会、岐阜ブロック協議会、それぞれの場には異なる視点と異なる地域の課題を持つ仲間たちが集い、未来を見つめています。その存在は、私たちに多くの気づきを与え、また私たち自身の立ち位置を見つめ直す機会ともなっています。広域的な連携は、単なる情報共有や事業の協力を超え、一人では見えない未来を共に見るための場であり、自分のまちを客観視するための学びでもあります。

    また、姉妹提携を結ぶ社團法人花蓮國際青年商會との交流も、私たちの中にある価値観を揺さぶり、広い世界へと視野を広げてくれます。言葉や文化の違いを越えて交わされる心と心の交流は、青年会議所運動が国や地域を越えて共有できる本質に根ざしているからこそ可能なのです。

    そして忘れてはならないのが、この西美濃地域に根差した各種団体との関係です。長きにわたり地域を支えてこられた各種団体との連携は、私たちが地域の一員であることを実感させてくれます。地域の未来を想う気持ちに立場の違いはありません。共に語り、共に悩み、共に歩むことでこそ、真の信頼と共創が生まれていきます。

    つながりは、時として労力を要するものではありますが、そこにこそ学びがあり、成長があり、そして未来を拓く力が宿っています。私たちはこの一年、つながりの価値を見つめ直し、そのひとつひとつを未来への力に変えてまいります。

    【組織の礎を築く】

    青年会議所の活動は、情熱と行動力だけで成り立つものではありません。そこにはしっかりとした理念の共有、深い議論、明確な決定、そしてその記録が必要不可欠です。また、秩序が保たれてこそ、組織は外部からの信頼を得て、長きにわたり社会に価値を提供し続けることができます。組織を支えるのは、表にはなかなか見えないながらも、組織の意思を正確に伝え、記録し、秩序を保つ重要な役割があります。会議の運営を円滑に進めるだけでなく、すべての決定が責任をもって未来へと引き継がれるよう細心の注意を払い、私たちの活動に深い重みと正当性をもたらし、組織の歴史を刻み続けなければなりません。

    更にこの役割の中で最も大切なことの一つが、会員や先輩諸兄姉との交流と絆づくりを担うことです。青年会議所という組織は、多様な個性と背景を持つメンバーが集い、共に成長し合う場所です。そのためには、単なる情報の共有や連絡調整を超えて、心が通い合う場を創り出すことが必要です。互いを理解し尊重し合うことで、組織の一体感は深まり、会員一人ひとりの力が結集されます。この絆こそが、困難な課題に立ち向かう原動力となり、青年会議所の真の価値を支える礎となるのです。

    表舞台に立つリーダーを支え、組織の調和を保つために陰ながら働くことは、私たちの組織の品格と信頼を守る重要な柱です。そして、目の前の作業の先にあるのは、次代を担う仲間へと繋がる未来への責任です。今日の一つひとつの判断や記録は、後に続く青年たちの道しるべとなり、過去と未来をつなぐ架け橋として、組織の歴史に刻まれていきます。

    組織の礎を築くことは組織の羅針盤であり、青年会議所の理念と運動の根本と真摯に向き合う心の支柱です。そして何より、組織の一人ひとりが安心してその役割を全うできる環境を創り上げることは、私たち全員の使命でもあります。未来を見据え、揺るぎない信頼の輪をさらに広げ、この青年会議所が西美濃の明日を拓く力となることを、強く確信します。

    【未来へ――西美濃と共に歩む私たちの誓い】

    私たちは今、新たな歴史の節目を迎えています。75年目という歳月を経て培われた伝統と誇りを胸に、未来へと舵を切る責任を担うのです。西美濃の豊かな自然と悠久の歴史、その地に息づく人々の誇りと絆が、私たちの歩みの根底にあります。

    この地域の未来を思い描き、誇り高きリーダーを育み、会員一人ひとりが自覚を持ってつながり合い、多様な団体や広域組織と共に歩みを進めることこそが、青年会議所の使命です。そして、陰ながら組織の根幹を支えるすべての力が一つとなり、この西美濃という舞台で、新たな歴史を刻んでいくのです。

    私たちは、単に青年が集う団体ではありません。地域の未来に責任を持ち、自ら行動し、変革を起こすことを恐れない志高き挑戦者の集まりです。今の時代を担い、次の時代へ希望の光を手渡す役割を自覚し、誇りを持って歩んでまいります。どんなに困難な状況であっても、仲間との信頼と連携を力に変え、地域と共に未来を拓く。それが、私たち青年会議所の使命であり、覚悟です。未来への責任と誇りを胸に、確かな歩みを刻み続けることでこの西美濃の大地に「明るい豊かな社会」という灯火を力強く灯していきます。

    さあ、今こそ力を合わせ、新たな挑戦を恐れず前へと進もうではありませんか。大垣青年会議所の名に恥じぬ撓まざる決意と逞しき情熱を以って、西美濃の誇りを胸に郷土を愛し、未来を拓いていこう。この歴史の一ページに、私たちの足跡を刻みながら。

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